2020-01-01から1年間の記事一覧

Lady In Satin /Billie Holiday

生命を絞り出して歌う43歳のビリー・ホリデイの歌声が聞けるアルバム レディ・イン・サテン+4 1958年、ビリー・ホリデイ43歳のアルバムです。 ビリー・ホリデイは44歳で亡くなりましたので、亡くなる1年前のレコーディングになります。 翌年、亡くなる直前に…

WAY OUT WEST/Sonny Rollins

西部で初顔合わせした3人が驚くほど新鮮で濃密な演奏を繰り広げるソニー・ロリンズ25歳の時のアルバム ウェイ・アウト・ウエスト+3 あまり知られてない話かもしれませんが、最初の結婚が破局を迎えたソニー・ロリンズ(T.Sax)は莫大な慰謝料のためお金が必要…

Ready for Freddie / Freddie Hubbard

ザ・ジャズ・メッセンジャーズとコルトレーン・バンドの両方のテイストを合わせもった、フレディ・ハバードのリーダーアルバム Ready for Freddie アート・ブレイキー & ザ・ジャズ・メッセンジャーズに在籍中のフレディ・ハバード(トランペット)のリーダ…

FOUR & MORE / Miles Davis

マイルス・デイビスが自画自賛する興奮の名盤 フォー&モア 1963年にマイルス・デイビスのバンドからウィントン・ケリー(ピアノ)、ポール・チェンバース(ベース)、ジミー・コブ(ドラム)が脱退して、マイルス・デイビスは新メンバーを探さなくてはいけなくなり…

Mack The Knife - Ella In Berlin / Ella Fitzgerald

1万2000人の観衆の前でうろ覚えの曲を歌ってしかも大盛り上がりのエラ・フィッツジェラルドの凄いアルバム Mack the Knife-Ella in Berlin 1960年の2月にドイツの西ベルリンで行われた1万2000人が集まったコンサートのライブアルバムです。 題名が「Mack The…

Ray Bryant Trio / Ray Bryant

ブルージーでしかもキラキラとした明るいピアノタッチのレイ・ブライアントのプレイが最高です! レイ・ブライアント・トリオ 母親が教会ピアニストだった影響から若い頃からピアノに慣れ親しんでいたレイ・ブライアントは、20歳になる前にすでにジャズの巨…

Moanin’ / Art Blakey & The Jazz Messengers

そば屋の出前持ちが口ずさんだといわれるくらい大ヒットしたアート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズの「モーニン」です モーニン 1956年にピアニストのホーレス・シルバーがメンバーを引き連れてバンドを脱退して以来メッセンジャーズは暗黒時代と…

Full House / Wes Montgomery

マイルス・デイビス・バンドの黄金のリズム隊をバックに熱い熱いジャズを聴かせてくれるウェス・モンゴメリーのライブ録音アルバム フル・ハウス+3 ウェス・モンゴメリーの親指奏法は有名です。ギターは一般的にピックで演奏しますがウェス・モンゴメリーは…

Chet Baker Sings / Chet Baker

若き25歳のチェット・ベイカーの自然体で透明な歌とトランペットに心が軽くなります Chet Baker Sings チェット・ベイカーが歌手としてレコーディングすると言った時はレコード会社も評論家も誰もが反対したそうです。みんなチェット・ベイカーの歌を聴いた…

Supertrios / McCoy Tyner 

超激しい2つのスーパートリオが満喫できる贅沢なマッコイ・タイナーのアルバムです Supertrios マッコイ・タイナーは言わずも知れたジョン・コルトレーン・バンドの黄金トリオのピアニストです。ドラムのエルビン・ジョーンズとベースのジミー・ギャリソンと…

Afro-Cuban / Kenny Dorham

熱い熱いアフロキューバンのリズムが体感できるケニー・ドーハムの熱い熱いアルバムです Afro-Cuban (Rudy Van Gelder Edition) 1980年代、イギリスで ”クラブジャズ”なるものが流行りました。 今までジャズといえばライブにしろレコードにしろじっと聴く芸…

"Horace Silver and spotlight on drums: Art Blakey - Sabu / Horace Silver Trio

ぴったり息のあったホーレス・シルバーとアート・ブレイキーの名演が聴けます ホレス・シルヴァー・トリオ&アート・ブレイキー、サブー+4ホーレス・シルバー(Piano)とアート・ブレイキー(Drum)は1952年から約4年の間とても親しく共演しました。 1954年にはビ…

Fuego / Donald Byrd

これぞファンキー・ジャズ!ドナルド・バードの会心の一枚Fuego by Donald Byrd ブルーノートらしいカッコいいクールなジャケットです。 タイトルの「Fuego(フュエゴ)」はスペイン語で「火」の意味だそうです。 確かに火が燃えるように激しい演奏がくり広げ…

DJANGO / The Modern Jazz Quartet

室内楽的クラシック的なクールジャズが楽しめます Djangoバンド名は通称「MJQ」正式には「The Modern Jazz Quartet」です。 元々ピアノのジョン・ルイスとビブラフォンのミルト・ジャクソンとドラムのケニー・クラークはディジー・ガレスビーのビックバンド…

Pithecanthropus Erectus 直立猿人/Charlie Mingus Jazz Workshop

奇才チャーリー・ミンガスのアバンギャルド全開の名盤です 直立猿人 原題は「Pithecanthropus Erectus(ピテカントロプス・エレクトウス)」 邦題は「直立猿人」です。 1950年代始めころからチャーリー・ミンガスをリーダーにしたワークショップが行われてい…

Jo + Jazz /Jo Stafford

パワフルでストレートで伸びのある歌声が聴けますジョー・スタッフォードの名盤中の名盤 Jo+Jazz by Jo Stafford ジョー・スタッフォードの伸びのいい歌声が好きです。身体の中から絞り出されるようなパワーの塊のような歌声に励まされます。小細工のないス…

Cool Struttin / Sonny Clark

日本人の琴線に触れる何かがあるアルバム クール・ストラッティン+2 「クール・ストラッッティン」とは「カッコよく気取って歩く」っていうか意味でしょうか。もっと奥に深い意味があるのかもしれませんけど。 ジャケット写真の綺麗な足の持ち主はデザイン事…

Blue Train / John Coltrane

ジャズの巨人ジョン・コルトレーンが唯一ブルーノートから出した渾身のアルバムです ブルー・トレイン ジョン・コルトレーンは長い下積み時代を乗り越え、やっと認められてマイルス・デイビスのバンドに加入します。しかし麻薬と酒に溺れてしまったコルトレ…

4 , 5 & 6 / Jackie McLean

ジャッキー・マクリーンの溢れ出して止まらないアドリブ・ソロを存分に聞かせてくれるアルバム 4 5 & 6 by Jackie Mclean アルバムタイトルの「4 , 5 & 6」は①カルテット(4人編成)、②クインテット(5人編成)、③セクステット(6人編成)の3パターンの編成…

The Bud Powell Trio「バド・パウエルの芸術」 / Bud Powell Trio

ピアノの神様バド・パウエルの教科書的アルバムです バド・パウエルの芸術邦題は「バド・パウエルの芸術」 前半1曲目〜8曲目はバド・パウエル22歳の若さでレコーディングした曲。 後半9曲目〜16曲目はバド・パウエル28歳のほんの少し円熟した演奏です。 アナ…

Somethin' Else / Cannonball Adderley

ジャズの帝王マイルス・デイビスの隅々まで気の行き届いた最高傑作「Somethin' Else」 サムシン・エルス このアルバムはキャノンボール・アダレイのリーダーアルバムとなっていますが、最初の一音から最後の一音に至るすべてにマイルス・デイビスのリーダー…

Blue's Moods / Blue Mitchell

よどみなく溢れ出すフレーズが最高にカッコいい哀愁漂うトランペッター、ブルー・ミッチェルのリーダーアルバム ブルーズ・ムーズ 超カッコいいジャケット! ウィントン・ケリー、サム・ジョーンズ、ロイ・ブルックスという豪華メンバーを迎えてのブルー・ミ…

Waltz for Debby / Bill Evans

永遠のピアノトリオ「ビル・エバンス・トリオ」 夢のような世界が体験できるライブCDです ワルツ・フォー・デビイ ビル・エバンス・トリオのヴィレッジ・バンガードでのライブ・レコーディングです。 1曲目 「My Foolish Heart」最初の音が鳴った瞬間からお…

Dizzy Gallespie AT NEWPORT / Dizzy Gallespie

お祭り男ディジー・ガレスピーの超お祭り豪華オールスターズ・ビッグバンドのライブレコーディングです Dizzy Gallespie AT NEWPORT なんと豪華メンバーなビックバンドでしょう。まさにディジー・ガレスビー・オールスターズです。 リー・モーガン、メルバ・…

Here’s Lee Morgan / Lee Morgan

リー・モーガン全盛期メッセンジャーズ在籍時代のご機嫌な1枚 HERE’S LEE MORGAN(2CD) メッセンジャーズ在籍中とあってかアート・ブレイキーが張り切ってしかも楽しそうにサポートしています。 リー・モーガンとアート・ブレイキーは相性抜群です。リー・モ…

Feelin' The Spirit / Grant Green

泣きのギタリスト グラント・グリーンのノリノリで楽しいウキウキCDです Feelin the Spirit by Grant Green 大好きなギタリスト、グラント・グリーンの名演の1枚です。 お祝いのパーティーにたくさんの人が集まっていてその真ん中で演奏しているような楽しい…

We Get Requests / The Oscar Peterson Trio

黄金のピアノトリオ、オスカー・ピーターソントリオ プリーズ・リクエスト 邦題は「プリーズ リクエスト」です。 「ファンの皆さんのリクエストにお答えして」的な感じでしょうか。たしかにジャズのライブでリクエストが来そうな曲目ばかりですね。 とにかく…

We Three / Roy Haynes

ジャンルを超え時代を超えたドラマー、ロイ・ヘインズ ウィ・スリー 人気ドラマー、ロイ・ヘインズの初リーダーアルバムです。 ロイ・ヘインズはあらゆる種類の演奏に対応できる素晴らしいドラマーです。 古くはチャーリー・パーカーそしてマイルス・デイビ…

Sarah Vaughan / Sarah Vaughan With Clifford Brown

哀愁溢れるサラ・ボーンとクリフォード・ブラウンの熱い共演です Sarah Vaughan With Clifford Brown 1曲目ララバイ・オブ・バードランドのスキャットはそらで歌えるほど覚えてしまいました。スキャットの前にロイ・ヘインズの長めのドラムソロがありますが…

Quiet Kenny / Kenny Dorham

静かだけど熱く 心動かされます「静なるケニー」 QUIET KENNY 邦題は「 静かなるケニー 」です。 "静かなる"とありますが"静か"の中にかなりの熱いものを感じます。話し方は静かだけれど迫力があり説得力があり心動かされるものがあります。ケニー・ドーハム…