We Get Requests / The Oscar Peterson Trio

黄金のピアノトリオ、オスカー・ピーターソントリオ


プリーズ・リクエスト

邦題は「プリーズ リクエスト」です。

「ファンの皆さんのリクエストにお答えして」的な感じでしょうか。たしかにジャズのライブでリクエストが来そうな曲目ばかりですね。

 

とにかくこのトリオは素晴らしい!

オスカー・ピーターソンは超早弾きの名手ですがいつでもどこでも早弾きをするわけではありません。

このCDでもそうですがスペースをしっかり空けてベーシストやドラマーがフィルインを入れる場所をしっかり作る。

アノトリオというとどうしてもピアニストが1人で延々喋って終わりということも多いんですがこのトリオはいつも3人でおしゃべりしながら進んでいきます。あうんの呼吸で音を紡いでいきます。

 

このCDで私が大好きな曲は6曲目の You Look Good To Meです。

最初はピーターソンのアルペジオレイ・ブラウンのアルコ(弓)とエド・シングペンのトライアングル(!?)でおごそかに静かに始まります。そしてまずベースのアドリブ。ドラムはトライアングルからブラシに。つぎにピアノのアドリブになって少しづつ盛り上がっていきます。ピアノのアドリブの盛り上がりに合わせてドラムはブラシからスティックに持ち替え、演奏はノリノリに。聴いてる方はおごそかに始まった曲が気がつくといつの間にか引き込まれてしまっていてイケイケノリノリになっている。で、最後はまたおごそかに静かにピアノのアルペジオとベースのアルコ(弓)とトライアングルで終わります。この引き込み方が凄い!

 

またこのCDには Corcovado とThe Girl From Ipanemaと2曲のボサノバが入っています。

このボサノバ、むちゃくちゃスイングしています。もうカッコよすぎて鳥肌が立ちます。

 

まさにこのCDは元気が出る至極のジャズ名盤の1枚です。

 

購入サイトへ

 

曲目

1. Corcovado (Quiet Nights Of Quiet Stars)
2. The Days Of Wine And Roses
3. My One And Only Love
4. People
5. Have You Met Miss Jones?
6. You Look Good To Me
7. The Girl From Ipanema
8. D & E
9. Time & Again
10. Goodbye, J.D.

 

[ Recording 1964 ]

 

演奏メンバー

Oscar Peterson (p)
Ray Brown (b)
Ed Thigpen (ds)

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

購入サイトへ