4 , 5 & 6 / Jackie McLean
ジャッキー・マクリーンの溢れ出して止まらないアドリブ・ソロを存分に聞かせてくれるアルバム
アルバムタイトルの「4 , 5 & 6」は①カルテット(4人編成)、②クインテット(5人編成)、③セクステット(6人編成)の3パターンの編成を楽しめるアルバムという意味です。
カルテット(4人編成)での曲は、1曲目のSentimental Journeyと2曲目のWhy Was I Born?と5曲目のWhen I Fall in Loveの3曲です。
ピアノ・トリオにワンホーンというシンプルな編成ですね。
ジャッキー・マクリーンが自由奔放に気持ち良さそうに吹きまくっています。
特にSentimental Journeyは逸品です!
クインテット(5人編成)での演奏は3曲目のContourと6曲目のAbstractionの2曲です。
ピアノ・トリオとジャッキー・マクリーンにトランペットのドナルド・バードが参加しています。
Contourでのドナルド・バードのアドリブも軽快で心地よいです。
Abstractionはピアノのマル・ウォルドロンが作った綺麗な曲。マクリーンはあまりねっとりした吹き方はせず、メロディーを大切に綺麗に吹きあげます。その後ろでドナルド・バードは合いの手を入れつつ盛り上げています。
マル・ウォルドロンの落ち着いたアドリブもいいですねー。
そしてセクステット(6人編成)での演奏は4曲目のConfirmationです。
先のクインテットにテナー・サックスのハンク・モブレーが加わって6人編成になります。
大人数なので当たり前ですがこのアルバムの中で1番賑やかで一番盛り上がっています。
マル・ウォルドロンのアドリブも軽快です。
後半に繰り広げられる管楽器3人でのバトルも圧巻です!このバトルのがやりたかったが為にハンク・モブレーを呼んだのではないかと思ってしまいました。
最後のアート・テイラーのドラムソロもカッコいい!
このアルバムはまさに元気が出る至極のジャズ名盤の一枚です!
曲目
1. Sentimental Journey
2. Why Was I Born?
3. Contour
4. Confirmation
5. When I Fall in Love
6. Abstraction
[ Recording 1956 ]
演奏メンバー
Jackie McLean (as)
Donald Byrd (tp)
Hank Mobley (ts)
Mal Waldron (p)
Doug Watkins (b)
Art Taylor (ds)
最後まで読んでいただいてありがとうございました。