Cool Struttin / Sonny Clark

日本人の琴線に触れる何かがあるアルバム


クール・ストラッティン+2

 

「クール・ストラッッティン」とは「カッコよく気取って歩く」っていうか意味でしょうか。もっと奥に深い意味があるのかもしれませんけど。

ジャケット写真の綺麗な足の持ち主はデザイン事務所の事務員さんだそうで、たまたま撮ってみたら凄く良かってので採用したというのは有名な話。

 

もう一つ有名な話を。このアルバムは本国アメリカではさっぱり売れなくて相当売れ残ったそうなんですが、何故か日本では爆発的に売れたそうです。発売当時ジャズ喫茶でのリクエスト数がベスト3に入ったそうです。

何がアメリカ人に不評だったんでしょう?謎ですね。ソニー・クラークのピアノ自体アメリカでは評価されていなかったらしいのでそれも謎ですけど。バド・パウエルによく似ていたので二番煎じと受け取られたのかもしれませんね。

何にしろこの豪華メンバーでご機嫌なアルバムが本国アメリカに受け入れられなかったことは残念です。

ソニー・クラークはこの他にも数枚のリーダーアルバム(もちろん名盤)を残していますが、麻薬の過量摂取で31才の若さで亡くなります。

短かい活動期間でしたがリーダーアルバムはもちろんサイドメンとして参加したアルバムも多数あり沢山の名演を残してくれました。

死後になってやっとアメリカでも認められるようになり「クール・ストラッッティン」は今ではアメリカでも人気の名盤となっているそうです。

 

どの曲のどのメンバーも素晴らしい演奏を残していますが、私のお気に入りはドラムのフィリー・ジョー・ジョーンズです。

2曲目Blue Minorで聞かせてくれるスネアドラムを使ったラテンパターンは鳥肌モノです。

3曲目Sippin’ At Bellsのイントロで聞かせてくれるドラムソロも逸品だし、4曲目Deep Nightの長いドラムソロはこれぞフィリー・ジョー・ジョーンズという何ともいえないエキサイティングで最高な演奏です。

 

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やはりこのアルバムも最高に元気が出る究極のジャズの名盤といえます!

 

曲目

1. Cool Struttin’
2. Blue Minor
3. Sippin’ At Bells
4. Deep Night
5. Royal Flush
6. Lover

 

[ Recording  1958 Blue Note ]

 

Sonny Clark (Piano)
Art Farmer (Tp)
Jackie McLean (A.sax)
Paul Chambers (Bass)
Philly Joe Jones (Drum)

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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