Chet Baker Sings / Chet Baker

若き25歳のチェット・ベイカーの自然体で透明な歌とトランペットに心が軽くなります


Chet Baker Sings

チェット・ベイカーが歌手としてレコーディングすると言った時はレコード会社も評論家も誰もが反対したそうです。みんなチェット・ベイカーの歌を聴いたことがあったので、音程の悪さや歌唱力のなさや抑揚のない歌い方をみんな知っていましたので。

案の定レコーディングではNGテイクを100回以上も出すほどの大苦戦だったようです。

ところが聴衆の評価は違いました。大方の予想に反して発売した途端に売れに売れました。

それがこのアルバム「チェット・ベイカー・シングス」です。

何故でしょう、チェット・ベイカーの歌声には心の琴線に触れるものがあります。誰の心の中にでもある憂いや弱みや喜びや苦しみや楽しみやそんないろいろな人の思いが透明な歌声に乗って聴き手の心の中にスッと入ってきます。スッと入ってきたらそれは受け止めるしかないですね。そうすると何故だか心が軽くなっている自分に気がつくはずです。不思議な魔法のような歌声です。

 

そして自然体で飾りけのないチェット・ベイカーのトランペットがまた素晴らしく心洗われます。

 

まだ25歳の若いチェット・ベイカーのトランペットと歌が存分に楽しめるアルバム、おすすめの1枚です。

ぜひ聴いてみてください。

 

このアルバムはまさに元気の出る最高のジャズ名盤の一枚です。

 

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曲目

1.That Old Feeling 
2.It’s Always You 
3.Like Someone In Love
4.My Ideal
5.I’ve Never Been In Love Before
6.My Buddy
7.But Not For Me

8.Time After Time
9.I Get Along Without You Very Well
10.My Funny Valentine
11.There Will Never Be Another You
12.The Thrill Is Gone
13.I Fall In Love Too Easily
14.Look For The Silver Lining

 

[ Recording 1954 & 1956   Pacific Jazz ]

 

演奏メンバー

Chet Baker (Vocals & Trumpet)
Russ Freeman (Piano & Celesta )
James Bond (Bass) (track 1-6)
Carson Smith (Bass) (track 7-14)
Peter Littman (Drum ) (track 1,2,5)
Larance Marable (Drum) (track 3,4,6)
Bob Neal (Drum) (track 7-14)

 

最後まで読んでいただきありがとうございます!