Blue's Moods / Blue Mitchell
よどみなく溢れ出すフレーズが最高にカッコいい哀愁漂うトランペッター、ブルー・ミッチェルのリーダーアルバム
超カッコいいジャケット!
ウィントン・ケリー、サム・ジョーンズ、ロイ・ブルックスという豪華メンバーを迎えてのブルー・ミッチェルのリーダーアルバムです。
よどみなく流れ出すブルー・ミッチェルのアドリブにどんどんと引き込まれていきます。
ブルー・ミッチェルのトランペットはホーレス・シルバーのバンドに参加していた時から大好きです。語りかけるようなアドリブソロのフレーズがたまりません。
ウィントン・ケリーのいつも元気ハツラツとした迷いのないピアノも最高です。
個人的には3曲目のScrapple From The Appleが好きです。
イントロと途中のブリッジで入るロイ・ブルックスのドラムソロが心地いいです。
サム・ジョーンズもどっしりとバンドを支えていて頼もしい。歌心溢れるベースラインにもウットリしてしまいます。
まさにこれは元気が出る極上のジャズ名盤CDの一枚です!
曲目
1. I'll Close My Eyes
2. Avars
3. Scrapple From The Apple
4. Kinda Vague
5. Sir John
6. When I Fall In Love
7. Sweet Pumpkin
8. I Wish I Knew
[ Recording 1960 ]
演奏メンバー
Blue Mitchell (tp)
Wynton Kelly (p)
Sam Jones (b)
Roy Brooks (ds)
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
Waltz for Debby / Bill Evans
夢のような世界が体験できるライブCDです
ビル・エバンス・トリオのヴィレッジ・バンガードでのライブ・レコーディングです。
1曲目 「My Foolish Heart」最初の音が鳴った瞬間からおとぎの世界に連れていかれたような不思議な感覚を体験できます。
音数少ないビル・エバンスのピアノとスコット・ラファロのベース。その合間を縫って奏でるポール・モチアン。ブラシがスネアを擦る音とシンバルを細かくロールする音が何とも印象的です。
まさに異空間への旅先案内人のようなトリオ演奏。素晴らしいです。
2曲目 3曲目の「Waltz for Debby」ビル・エバンスの仲良しだったお兄さんの愛娘デビーのために作った曲。何とも可愛らしい曲です。
実際デビーの前でしょっちゅう弾いてあげていたそうですが、デビーはそれはそれは喜んだことでしょう。
スコット・ラファロはエバンスにずっと寄り添って話しかけるようにプレイしているように聞こえます。
2人とも天国にいってしまいましたが、どこにいってもこの2人は永遠にずっとこうやって2人寄り添ってペチャクチャお話ししてるんだろうなー、なんて思ってしまいます。
まさにこのアルバムは元気が出る最高のジャズ名盤の1枚です!
曲目
1. My Foolish Heart
2. Waltz for Debby (Take 2)
3. Waltz for Debby (Take 1)
4. Detour Ahead (Take 2)
5. Detour Ahead (Take 1)
6. My Romance (Take 1)
7. My Romance (Take 2)
8. Some Other Time
9. Milestones
10. Porgy (I Loves You, Porgy)
[Recording 1961]
演奏メンバー
Bill Evans (Piano)
Scott LaFaro (Bass)
Paul Motian (Drum)
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
Dizzy Gallespie AT NEWPORT / Dizzy Gallespie
お祭り男ディジー・ガレスピーの超お祭り豪華オールスターズ・ビッグバンドのライブレコーディングです
なんと豪華メンバーなビックバンドでしょう。まさにディジー・ガレスビー・オールスターズです。
リー・モーガン、メルバ・リストン、アル・グレイ、アーニー・ヘンリー、ベニー・ゴルソン、ウィントン・ケリー... etc
ゲストにメリー・ルー・ウイリアムスまで登場します。
ディジー・ガレスビーのふざけたようなMCから始まっておふざけのお祭りが始まるのかと思いきやご機嫌な演奏が始まります。
観ていた観衆は度肝をぬかれたことと思います。
コミカルなシーンも多々あります。
2曲目のSchool Daysではガレスビーの歌声もきけます。
3曲目のDoodlinではピー・ウィー・ムーアのバリトン・サックスのシャレの効いた演奏に観客は大喜び!
5曲目のI Remember Cliffordではしっとりと哀愁漂う演奏も聴かせてくれます。
お笑いあり、感動あり、興奮ありのテンション上がりっぱなしのアルバムです。
まさにこれは元気の出るジャズ名盤CDのナンバー1だと思います。
演奏曲目
1. Dizzy's Blues
2. School Days
3. Doodlin'
4. Manteca
5. I Remember Clifford
6. Cool Breeze
7. Zodiac Suite (Virgo Libra Aries)
8. Carioca
9. Night in Tunisia
[ Recording1957 Live at NEWPORT]
Dizzy Gallespie(tp,vo)
Lee Morgan(tp)
Ermit Perry(tp)
Carl Warwick(tp)
Talib Daawud(tp)
Melba Liston(tb)
Al Grey(tb)
Chuck Connors(tb)
Ernie Henry(as)
Jimmy Powell(as)
Billy Mitchell(ts)
Benny Golson(ts)
Pee Wee Moore(bs)
Wynton Kelly(p) (Track1〜6&9)
Paul West(b)
Charlie Persip(ds)
Mary Lou Williams(p) (Track7&8)
最後まで読んでいただいてありがとうございます!
Here’s Lee Morgan / Lee Morgan
メッセンジャーズ在籍中とあってかアート・ブレイキーが張り切ってしかも楽しそうにサポートしています。
リー・モーガンとアート・ブレイキーは相性抜群です。リー・モーガンはアート・ブレイキーのことをほんとうに慕っていたんでしょうね。
それでまたアート・ブレイキーとウイントン・ケリーの相性が実に素晴らしい。みんなでワイワイ楽しく会話してるみたいで聴いてて楽しくなります。
あとで振り返るとリー・モーガンの人生紆余曲折いろいろありましたがこのレコーディングの時は22歳の若い元気ハツラツの時代です。
音も最高で、特に3曲目のバラードI'm A Fool To Want Youでのミュートでの音の伸びが素晴らしく気持ちいい。
いぶし銀のクリフォード・ジョーダンがまたいい味を出しています。
このCDもまさに元気が出る最高のジャズ名盤です。
演奏曲目
Disk 1
1. Terrible T
2. Movie
3. I'm A Fool To Want You
4. Running Brook
5. Off Spring
6. Bess
Disk 2
1. Terrible 'T' (Take 7)
2. Terrible 'T' (Take 6)
3. (Take 2)
4. (Take 1) (Mono)
5. I'm A Fool To Want You (Take 1)
6. I'm A Fool To Want You (Take 2)
7. Running Brook (Take 9)
8. Running Brook (Take 4)
9. Off Spring (Take 7)
10. Bess (Take 3)
[ Recoding1960 ]
演奏メンバー
Lee Morgan( Tp.Flh)
Clifford Jordan (T.Sax)
Wynton Kelly (Piano)
Art Blackey (Drum)
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
Feelin' The Spirit / Grant Green
泣きのギタリスト グラント・グリーンのノリノリで楽しいウキウキCDです
Feelin the Spirit by Grant Green
大好きなギタリスト、グラント・グリーンの名演の1枚です。
お祝いのパーティーにたくさんの人が集まっていてその真ん中で演奏しているような楽しいCDです。
とにかくどんどん盛り上がっていく単音弾きでホーンライクなグラント・グリーンのギターと、バックで支えるハービー・ハンコックのピアノとビリー・ヒギンズのドラムが相まって凄いことになっています。もうそれはそれは楽しいお祭りのような音楽を聴かせてくれます。
1曲目と2曲目でタンバリンの音が聴こえます。
前から気になっていたんですが、クレジットに” ガーヴィン・マッソー (タンバリン)”となっていて、ガーヴィン・マッソーという人がタンバリンだけで参加しています。
何とも絶妙なタイミングでタンバリンが入っていますが、このかっこいいタンバリンがお祭りパーティー感を引き立てているんですね。
この人ただ者ではないなと調べてみたら、アイク・ケベックの「ボサノバ・ソウル」とグラント・グリーンの「ザ・ラテン・ビット」の2枚のアルバムに ”シェケレ” で参加しているのを発見しました。知りませんでしたがタンバリンだけとかシェケレだけとかで参加する不思議なパーカッショニストなんですね。
だれか詳しいことをご存知の方いらしたらぜひ教えてください。
このCDは間違いなく元気の出るジャズ名盤CDの1枚です!
演奏曲目
1. Just a Closer Walk With Thee
2. Joshua Fit de Battle Ob Jericho
3. Nobody Knows the Trouble I've Seen
4. Go Down Moses
5. Sometimes I Feel Like a Motherless Child
6. Deep River
[ Recording 1962 ]
演奏メンバー
Grant Green (Guitar)
Herbie Hancock (Piano)
Butch Warren (Bass)
Billy Higgins (Drum)
Garvin Masseaux (Tambourine)
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
We Get Requests / The Oscar Peterson Trio
黄金のピアノトリオ、オスカー・ピーターソントリオ
邦題は「プリーズ リクエスト」です。
「ファンの皆さんのリクエストにお答えして」的な感じでしょうか。たしかにジャズのライブでリクエストが来そうな曲目ばかりですね。
とにかくこのトリオは素晴らしい!
オスカー・ピーターソンは超早弾きの名手ですがいつでもどこでも早弾きをするわけではありません。
このCDでもそうですがスペースをしっかり空けてベーシストやドラマーがフィルインを入れる場所をしっかり作る。
ピアノトリオというとどうしてもピアニストが1人で延々喋って終わりということも多いんですがこのトリオはいつも3人でおしゃべりしながら進んでいきます。あうんの呼吸で音を紡いでいきます。
このCDで私が大好きな曲は6曲目の You Look Good To Meです。
最初はピーターソンのアルペジオとレイ・ブラウンのアルコ(弓)とエド・シングペンのトライアングル(!?)でおごそかに静かに始まります。そしてまずベースのアドリブ。ドラムはトライアングルからブラシに。つぎにピアノのアドリブになって少しづつ盛り上がっていきます。ピアノのアドリブの盛り上がりに合わせてドラムはブラシからスティックに持ち替え、演奏はノリノリに。聴いてる方はおごそかに始まった曲が気がつくといつの間にか引き込まれてしまっていてイケイケノリノリになっている。で、最後はまたおごそかに静かにピアノのアルペジオとベースのアルコ(弓)とトライアングルで終わります。この引き込み方が凄い!
またこのCDには Corcovado とThe Girl From Ipanemaと2曲のボサノバが入っています。
このボサノバ、むちゃくちゃスイングしています。もうカッコよすぎて鳥肌が立ちます。
まさにこのCDは元気が出る至極のジャズ名盤の1枚です。
曲目
1. Corcovado (Quiet Nights Of Quiet Stars)
2. The Days Of Wine And Roses
3. My One And Only Love
4. People
5. Have You Met Miss Jones?
6. You Look Good To Me
7. The Girl From Ipanema
8. D & E
9. Time & Again
10. Goodbye, J.D.
[ Recording 1964 ]
演奏メンバー
Oscar Peterson (p)
Ray Brown (b)
Ed Thigpen (ds)
最後まで読んでいただいてありがとうございました!
We Three / Roy Haynes
ジャンルを超え時代を超えたドラマー、ロイ・ヘインズ
人気ドラマー、ロイ・ヘインズの初リーダーアルバムです。
ロイ・ヘインズはあらゆる種類の演奏に対応できる素晴らしいドラマーです。
古くはチャーリー・パーカーそしてマイルス・デイビス、サラ・ボーン、ジョン・コルトレーン、エリック・ドルフィー…などなどのバンド参加したりと引く手あまたな超売れっ子ドラマーです。
そして特筆すべきは次世代というかチック・コリアやパット・メセニーとの共演でしょうか。
ジャンルを超え時代を超えて活躍しています。素晴らしい!
そしてこのCDはロイ・ヘインズのセンスのいいドラムも最高ですが、フィニアス・ニューボーンJrのピアノの素晴らしいテクニックとスピード感がまた心地良いです。もちろんベースのポール・チェンバースも素晴らしく、バンドの中心にいて2人に寄り添い支えます。
曲目
1. Relection
2. Sugar Ray
3. Solitaire
4. After Hours
5. Sneakin' Around
6. Tadd's Delight
[Recrding 1958 ]
演奏メンバー
Phineas Newborn Jr. (Piano)
Paul Chambers (Bass)
Roy Haynes(Drum)
このCDはまさに元気の出るジャズ名盤、至極の一枚です。
最後まで読んでいただいてありがとうございます!